皆様、こんばんは!
早速ですが、カッチサー効果という言葉を聞いたことありますか?
心理学の世界であった実験ですが、このカチッサー効果が意外と仕事や恋愛にも応用できます。
仕事や恋愛でも知っているだけで少しでも優位になると嬉しいですね!
今回の記事では、カチッサー効果の解説と共に仕事や恋愛での使用方法について解説します。
この心理学テクニックを駆使することにより、少しでも人生に潤いが加わればいいなと思います。
名前は難しそうに聞こえるカチッサー効果ですが、内容は複雑なものではありませんので、ぜひ最後まで楽しんで読んでください!
それでは、カチッサー効果の解説からしていきたいと思います。
カチッサー効果とは?
カチッサー効果とは、ある働きかけにより人が深く物事を考えずに行動に移してしまう心理現象のことです。
簡単にいうと理由があれば、行動に移しやすいということです。
皆様も急いでるから先にいいですか?と言われて順番を譲った経験はありませんか?特に大したことない理由でも、人は何か理由があれば行動の原動力となるのです。
これがカッチサー効果です。
少し分かりにくかったかもしれないので、ハーバード大学の心理学者、エレン氏が1970年代に行った実験を紹介します。
実験内容
ある人が、図書室で印刷機の順番待ちをしている時、一番前の人に「すみません。五枚だけ先にコピーを取らせてもらえませんか?」と尋ねます。
すると、譲ってくれる人はあまりいなかったそうです。
ただの割り込みですよね(笑)
それは譲る人は少ないはずです
もう一度、実験を行いました。今度は「すみません。五枚だけ先にコピーを取らせてくれませんか?急いでるので」急いでるので、この言葉が追加しました。
すると、ほとんどの人が順番を譲ってくれました。これは「急いでるいる」という正当な理由があったからです。
面白いのは、次の実験結果です。
ある人は、もう一度、印刷機の列に並びこう尋ねました。「すみません。五枚だけ先にコピーを取らせてくれませんか?何枚かコピーを取りたいので」
全く理由になっていませんね!コピー取りたいから印刷機に並んでいるはずなのに・・・・
しかし、全く理由になっていないにも関わらず、またもほぼ全員が順番を譲ってくれたのです。
実験結果
実験結果では、以下の3通りの問いかけをしました。
- 本物の理由を付け加える(すみません。急いでるので先にコピーを取らせてください)
- もっともらしい理由を付け加える(すみません。コピーを取らなければならないので先にコピーを取らせてください)
どんな理由でもいい
行動に理由を添えるだけで、その行動は周りからの理解と譲歩を得やすくなります。
驚くべきことに、その理由が意味をなしているかどうかではなく、単に「〇〇なので」というだけでその行動が正当化されます。
人間は、理由が添えられているだけで、気持ちは落ち着く傾向にあり、逆に理由がないだけで、イライラしてしまうのです。
カチッサー効果の使用方法
日常でこのカチッサー効果を利用することにより、少しでもあなたの望み通りになれば少し人生が楽になると思いませんか?
日常での使い方について、簡単に例を出してみます。
恋愛で活用
恋愛で気になる子がいたとします。食事に誘いたい時に、何も理由を添えなければ「食事行きませんか?」と誘うはずです。
ただあまり相手をよく知らない段階では、食事のお誘いがあっても断られる可能性があります。
そこで、カチッサー効果を利用し、簡単に理由を添えてお誘いしてください。
「美味しいイタリアンがあるから行こう」「あそこのお店雰囲気いいんだけど一人で入りにくいから一緒に行こう」なんでもいいので謳い文句を添えます。
こうすることで、単に食事に行こうと誘うよりも成功率が上昇します。特別スキルなスキルも何も入りません。
ただ人間の特性を理解して理由を添えてみるだけです。デートに誘うのが苦手な方ぜひ実践してみてはいかがでしょうか。
連絡先を聞く際も、何かしら理由を付け加える方が有効です。
理由が合った方が、話しがしやすいのもありますが、その理由自体が話題となり早い段階での既読無視や無視されることを防ぐことができます。
ビジネスの場面での活用
仕事で手が回らない時、顧客対応で社内処理が追いつかない場面、皆様もこんな経験があると思います。
このような場面でも、カチッサー効果を利用し、人にお願いごとを気分よく受け入れてもらえる可能性が高くなります。
具体的に、顧客が請求書の提出に催促をかけてきた時、「請求書早く作ってください」というよりも「顧客が今月中に請求書を処理したいと言っているので、急ぎで作成してくれませんか?」と理由を添えます。
ビジネスの場面でも、カチッサー効果を利用することで、仕事がスムーズになり、あなたの負担が軽減されると共に会社の業績にも役に立ちます。
また、理由を添えられた方が相手も納得して行動してくれますから、人間関係の崩壊も防ぐことができます。
家庭での応用
家庭で家事をしなければならない場面でも使用できます。
奥さんが夫に家事を頼みたい時も、何かしらの理由をつけるだけで夫が家事を手伝ってくれる可能性が高くなりまし、変に揉める可能性も低くなります。
「今日はどうしてもみたいドラマがあるから洗い物お願い」
「子供が体調悪そうだから看病するね、洗濯お願いしていい?」などです。
たまには、カチッサー効果を使い、家事をサボりがちな夫を動かすのも良いかもしれません。
ただ理由を添えるだけでいいのですから。
カチッサー効果注意点
カチッサー効果はお願いを聞いてもらうために、有効な注意点ですが、もちろん注意点も存在します。
使い方を注意したうえで、使いこなしましょう。
同じ理由は何度も使わない
美味しいお店があるから食事に行こう
このように、デートを誘って1度デートできたとしても、何度も同じ理由を繰り返しては、相手にも怪しまれてしまいます。
もし、恋愛対手に入っていれば誘い出すことは簡単かもしれませんが、まだあなたのことをあまり分かっていない時は、前回とは違う理由をつけて誘い出す方が良いかもしれません。
あまりに過度な要求はだめ!
理由を添えると、承諾率が上昇しますが、あまりにも過度なお願いは通らない可能性があります。
実際にコピー機の実験では、枚数が5枚から20枚に増えると承諾率が下がることが分かっています。
まとめ
カチッサー効果とは、人にお願いごとをする際に、理由があれば人は無意識に行動に働きかけるといった人間心理学から導かれた効果です。
どんな些細なことでも、人間は理由が添えられていたら納得します。逆に理由がなければイライラしてしまうのです。
この効果は、恋愛、ビジネス、家庭などどの場面においても応用が可能です。あなたなりに日常生活、仕事生活で使用してください。
この理由を添えるという「ひと言」があるのとないのとでは、結果が180度変化します。
お願い事をすることが苦手な人は、些細なお願いからはじめて人にお願いすることに慣れていくのも良いかもしれません。
ぜひ、活用してくださいね!
最後まで読んでいただきありがとうございました。